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ある熱心な日蓮宗信徒の方より、「九識霊断説の問題点」その他の資料と丁寧な手紙が送られてきました。有り難く頂戴すると共にお礼の手紙をと思っていますが、少々多忙のためこのBBSで先に触れておこうと思います。
修行として日蓮宗の荒行は有名ですが、それは鬼子母神の霊力を以て厄を払おうとする祈祷師を養成するものであり、それは日蓮聖人の信仰の本義からすれば全く傍系のものであって、日蓮聖人が批判した真言呪術の手法を真似するものといえます。しかしながら、厳しい荒行を経ていない僧侶は一人前ではないという誤解が日蓮宗内に強くあるがために、多くの日蓮宗僧侶が荒行に入って祈祷師となり、その結果日蓮宗内に強力な勢力を有しています。
あくまで、護法の精神を養うための厳しい鍛錬であるという見解ならばまだ許されるものの、厄払いするためには厄を見出す霊断が有れば尚更宜しいと考える不埒な者が後を絶たないようです。不埒ではないけれども、本来の仏教や日蓮聖人の教えをきちんと学んでいないが故に、何だか良さそうだと思って始める者も多いのでしょう。それ故に、多くの祈祷師になった者は霊断師会にも所属するようになり、そして日蓮宗内に霊断師会が非常な勢力を持つ事態となっています。
この霊断師会の「新日蓮教学」「九識霊断」などについては、立正大学の教授陣からも全くの邪道であると批判されてきたにも拘わらず、近年は霊断・祈祷は金になる、金には人が集まる、金を持つ者は権力を持つとの流れから、霊断師会に対する批判はタブーとなり、日蓮宗新聞などを読む限りでは、日蓮宗としても霊断師会を擁護し宣伝するかのような体制となってきています。
この問題については、当BBSなどでも度々批判してきましたが、このような事態に至って、今回は日蓮宗内部からも、真剣に問題に取り組もうとする真摯な方々が活動を呼びかけているようです。しかしながら、多勢に無勢の厳しい戦いになるか、無視されるかのどちらかになるのは間違い有りません。明治より、旧日蓮宗の雑乱信仰や祈祷師の在り方について批判を行い、日蓮門下に今日の事態を招くことを危惧していた日什門流(顕本法華宗)のshamonとしては、何らかの側面援護が出来ればと考えています。
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