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堤婆達多品 第十二 その2

 投稿者:shamon  投稿日:2009年 9月23日(水)14時33分4秒
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  (現代語)

妙法蓮華経の堤婆達多品を聞き、浄らかな心で信じ敬い、疑惑を生じなければ、地獄・餓鬼・畜生の世界に堕ちず、十方の仏の面前に生まれ、常にこの経を聞くであろう。もし、人・天の世界に生まれるならば、妙なる法楽を得るであろう。

(要文)

妙法華経の堤婆達多品を聞いて、浄心に信敬して疑惑を生ぜざらん者は、地獄・餓鬼・畜生に堕ちずして十方の仏前に生ぜん。所生の処には、常に此の経を聞かん。若し 人天の中に生まれては、勝妙の楽を受く。

(要義)

この法華経の堤婆品を聞いて疑いを起さなかったならば、地獄・餓鬼・畜生の三悪道に堕ちないのみならず、十方の仏の前に生まれることが出来るとあります。また、自らが生ぜんと欲する所、何れにも自在に生まれることが出来る、そうして常にこの法華経を聞いて、益々菩薩に進み行いて、遂には仏になることが出来ると説かれています。

「勝妙の楽」とは、大海のように安らかな心の境地のことです。我が身にとって悪なるものを、善なるものへと捉え直すことが出来るならば、それがトラウマとなって執着を起こすようなことはありません。酷い目に遭わされた、悔しい思いもさせられた、しかしながら、よくよく考えれば、そのお陰で新たな方向性を見出し、そして今の成功も幸福も得られたのだと実感出来るように、人生に前向きに臨んでいかなければなりません。地獄界・餓鬼界・畜生界とは、瞋恚・貪欲・愚痴の心です。もし心に傷を残し、そして執着するならば、それは何時か怒り・憎しみ・怨みなどの憎悪の感情となり、欲望を生じ愚かな行為を生じさせることにもなります。しかしながら、法華経を信じることによって心に自在を得て、物事の見方・考え方を変え、嫌悪すべきであったものも感謝すべきものへと転じて行くならば、如何なる境遇も変えていくことが出来る、優れた果報を得て幸福を得ることが出来るようになるのです。
 
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