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勧持品 第十三 その1

 投稿者:shamon  投稿日:2009年10月16日(金)08時10分32秒
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  (現代語)

その時に薬王菩薩等二万の菩薩は皆、仏の前に於いて誓いの言葉をなしました。どうか世尊、御憂慮なきようお願い申し上げます。私達は、仏の入滅後もこの経を謹んで受け持ち、読誦し、そして人々に説きます。後の悪しき世の人々は、善行を為す心は非常に少なく、驕り高ぶる者多く、他からの供養を貪ぼり、不善の心を増して、解脱することを疎ましく思うでありましょう。彼等を教化することは困難ですが、私達は大いに忍耐の力を起こして、この経を読誦し、受け持って説き、書き写し、種々に供養することに身命を惜しまぬ所存でございます。

(要文)

その時に薬王菩薩及び大楽説菩薩、二万の菩薩眷属と倶に、皆仏前に於いて是の誓言を作(な)さく、唯願わくは世尊、以って慮(うらおも)いしたもうべからず。我等仏の滅後に於いて当に此の経典を奉持し読誦し説きたてまつるべし。後の悪世の衆生は善根転(うた)た少なくして増上慢多く、利供養を貪り、不善根を増し、解脱を遠離せん。教化すべきこと難しと雖も、我等当に大忍力を起こして、此の経を読誦し持説し書写し、種々に供養して身命を惜しまざるべし。

(要義)

此処では、薬王菩薩を代表者として大勢の菩薩達が熱心に誓いを立てます。どうか法華経の事は御心配召されるな、世尊が御入滅の後は、必ず我等が法華経を持ち、読誦して世に弘めまする。勿論、悪世の人々は善根少なく慢心多く、そして多くの僧侶は利益を貪り良からぬ事を考え、真の解脱を求めず精神の苦悩を脱することを求めず、心広く体裕(ゆた)かにして世の人を救うというような事からは遠ざかっているでありましょう。斯様な者を教化することは甚だ困難ではありますが、私達は大いに忍耐の精神を発揮して、法華経の為に御奉公をし、命に関わる事があっても決して後へは引かぬ考えであります。ここに「種々に供養する」とあるのは、法に対するものであって、御宝前に恭しく食膳を用意して花を飾ること等を専らとするのではなく、「法供養」と言って法華経の意味を世に弘めて、そして衆生を利益することを意味するものです。
 
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