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アーモンド・結論

 投稿者:dalist  投稿日:2007年12月28日(金)12時39分51秒
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  abeさまにも河出の『スキラ版』をご覧いただけるようになったので、『たそがれの老人』(全画集21)に貼り付けてあるものについて、締めくくりをしておきます。
本件については、手持ちの本を調べた結果、河出の『スキラ版』(書籍227)だけが「アーモンド」で、『DALI DE GALA』(書籍215)と'64年のダリ展の図録(書籍305)が「幼年時代のコンフィテラの浜の糖果」、それ以外はすべて石の類となっていたことを、以前報告しておりますが、この時『スキラ版』で確認したのは、実は図版の傍に載っている説明だけでした。 この本には、巻末にも詳しい解説があり、それにはこう書かれています。

   コンフィテラの海岸のアーモンドを画布に貼りつけ、その上から描いたという

つまり、アーモンドはアーモンドでも“コンフィテラの海岸のアーモンド”だったのです。 これが気になったので、別の本も見てみたところ、乾由明著『モンドリアン/ダリ』(世界の名画11,1965年 学習研究社刊)には、こんなふうに書かれていました(書いてある本は他にもあると思うが、たまたま見つかったのがこの本だった)。

   かれはこれを、コンフィテラの海岸の糖菓のような白い石や砂を画布にはりつけ、その上から油絵の具で描いたという

これからすると、「アーモンド」だろうが「糖菓」だろうが同じで、どちらもその形(?)による比喩であり、実体はやはり石である、と考えるのが妥当と思われます。 ですから 書籍305 が、「糖菓」と説明していながら画材表記が「砂利」だったりするのは、決して矛盾ではなかったわけですね。


今年はこれで終わります。 それではみなさま、よいお年を。
 
 
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