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遅ればせの感想・続

 投稿者:dalist  投稿日:2008年 8月27日(水)12時37分4秒
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  abeさまは、着々と新聞記事のリストを拡充しておられるようで、本当にすごいですね。 私はといえば、記事をお送りもせず、横着しております。 『ダリとピカソ展』の感想も、まだハンパなうちから次の展覧会にコメントしてしまったので、いささか書きづらくなりましたが、自分の後日のためにも、一応まとめておくことにします。

今度はダリです。
ダリもピカソと同じく、4つのセクションで構成されています。 この4セクション構成というのは、4年前の『生誕100年祭』でも同じだったように思うので、比べてみたかったのですが、『生誕100年祭』の図録(書籍326)には展示の際の構成は書かれてなくて、できませんでした。  さすがに私も、控えてまではおかなかったのでね。 でも、基本的には今回同様年代順(?)の構成で、初期作品からいきなりアメリカ時代に飛んでしまい、パリ時代(=シュルレアリスム時代)がなかったのは覚えています。 これは、出品作の中にその時期の作品がなかったからだと思いますが、今回は、厳密にはアメリカ時代や古典主義の作品も含まれるものの、シュール期の特徴が顕著な作品が確保できたせいか、しっかりこれで1セクション設けてくれました。 これ以外の、初期の手法試行や自己の表現(つまり自画像)、故郷への愛着等については、これまでの企画展でもそれぞれ単独で取り上げているもので、その集大成という感じでしたね。 後で考えたら、4セクションの中にはガラ・テーマがなかったですが、これもたまにはいいんじゃないでしょうか(ガラのセクションは『100年祭』にはあったように思うので)。

次は気になった作品ですが、まず『ガラの測地学的肖像』(全画集608)。 元絵となるデッサン(全画集606)と合わせて、今回唯一の実物初見作品ですが、これまであまり注目したことがなかったせいか、またしても小さくてびっくり!  描写も緻密で、できればもっとじっくり見たかったです。 今回は、デッサンが一緒に展示されていたので、ガラの後ろ姿を建物と重ねているのがよくわかりましたが、それがなければわからなかったでしょう。

次は『幻覚的闘牛士』。 もちろん本物の油絵(全画集1290)ではなく石版画にしたものですが、以前も書いたように、油絵を版画化したものには正規の作品は極めて少なく、本作品も『カタログ・レゾネ』(書籍423,424)等には載っていません。 贋版画の出品により、会期半ばで中止に追い込まれたダリ展もあるので、できればもっと注意していただきたかったところです。

次も版画で『シュルレアリスムの思い出』(全画集1283。 ただし、展示にはシリーズ名の表示はありません)。 シリーズ全12点中7点を、池田20世紀美術館から借りていますが、7点すべてが『100年祭』と重複します。 どーせなら、同じシリーズでももっと別の作品を借りてくれればいいのにね。 おそらく池田サンは、12点セットで持っておられるのでしょうから。
余談になりますが、これまで諸橋近代美術館が池田20世紀美術館から借りて展示したダリ版画で私が見たものは、'72年にフジテレビギャラリーで開催された『101点のダリ―版画』展の出品作ばかりなんです。 この展覧会では展示品の販売もしていたので、池田サン収蔵のダリ版画は、ここで仕入れたものだったりして?

またも版画で『ドンキホーテ』。 以前、原作刊行400年を記念して全数展示した時に、順序が違うとか、個々のタイトルが表示されてないと苦情をいったら、諸橋美術館の収蔵品には個々のタイトルは付いてないとのこと(そんなのあり?)。 私も手持ちの文献を比較し、タイトル・順序とも『カタログ・レゾネ』の記載が一般的なようだが、それとは違うものもあり(特にタイトルは2系統に大別できる)、確定はできなかった旨を報告したりしました。 そんなこともあってか、「今回は『カタログ・レゾネ』の順番に並べたのですが、いかがですか?」などといわれてしまいました。 あいにく私の方は、「はあ、そーですか」などと気のない返事をしてしまって、反省してます。

ま、そんなところですかね。 やっぱり、もう1度じっくり見たかったです。 最後に、つまらないことですが、'99年の開館だとすると、“10周年”は来年だと思うのですが・・・?
 
 
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