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『ダリとファッション』展鑑賞記 オマケ

 投稿者:dalist  投稿日:2013年 3月25日(月)15時38分39秒
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  恒例(?)の蛇足です。


<その1>
『白鳥=象』という彫刻作品について、下に鏡を敷いて展示したらおもしろいんじゃないか、と申し上げたことがあるのですが、学芸員さんの話では、いわれるまでもなく(?)やってみたけれども、かなり大きい鏡でないと、反射像がはみ出してしまって、うまく見えないことがわかったので、断念したとのことでした。
館長さんから、今度は『メイ・ウェストの部屋』を再現すると伺った時、なぜか傾いた背壁を思い出し、それがしばらく頭から離れなかったのですが、そのうちふと、『白鳥=象』の鏡を小さく済ませるのにも、同じ方法が使えるのではないか! と思い付いたんです。 鏡を傾けても作品を傾けてもどっちでもいいのですが、作品が斜めでは見栄えが悪いでしょうから、この場合は鏡を傾けた方がいいでしょうね。
ということで、早速鏡と玩具の象(白鳥ではなく)を使ってやってみました。 でも、結果は大失敗。 別にやってみなくても、ちょっと考えればわかることだったのですが、鏡だろうと作品だろうと、一方を傾けて角度を付けてしまうと、反射像にも角度が付いて、まっすぐ下には映らなくなってしまうのでした。 『メイ・ウェストの部屋』で背壁を傾けられたのは、床が鏡面ではなかったからで、ピカピカに磨かれた大理石の床だったりしたら、できなかったのですね。
それでその次に訪館した際、『白鳥=象』を、久々にしげしげと眺めてしまいました。 ショーケースの底面が鏡だと仮定して、映った状態を想像しながらね。 ところが、もしショーケースの底面を全部鏡にすれば、はみ出さないで見えるじゃないか! という結論になったのです。 心配なら、作品をケースの中央ではなく、隅に寄せて置くようにすればいいし、これはやはり、ぜひとももう1度試みていただきたいですよね。 震災後は以前と違って、作品が転倒しないように固定するようになっているので、鏡を敷くのは大変だとは思いますが、私はやはり、原画(象の影を映す白鳥、全画集643)の立体再現を見てみたいのです。

と、この文を書きながら、図録(書籍329)で作品の写真を眺めていたら、ひとつ問題があることに気付きました。 『白鳥=象』の象は、原画とは違って、前脚しかないんですね。 だから象に見る時は、犬がお座りしてるような形になってしまうんです(後脚はたたんでいることにしちゃうのでしょう)。 つまり背中は傾くわけで、水平にすると後脚がないため、かなり異様な感じになりそうです。 以前、やってみたけれどもうまくいかなかったというのは、鏡のサイズもさることながら、案外こちらが原因だったような気もします。
これを防いで、どちらの状態でもそれなりに見られるようにするには、どちらを実物で見せ、どちらを反射像で見せようとも、反射像をまっすぐ下には映さず、実物と反射像とに角度を付ければいいことになります。 かくして再び、鏡を傾ける方法が浮上するわけです。
しかしながら、傾けた鏡の上に作品を水平に置くのは、口でいうほど簡単ではありません。 いちばん手っ取り早いと思われるのは、ショーケースを上げ底にする方法でしょうか。 アクリルのような透明な板で上げ底にして作品を置き、下のスペースに鏡を傾けてセットします。
この方法の致命的な欠点は、作品と反射像とが密着せず、間にすき間が出来てしまうために、原画の再現にはならないことです。 でも、原画通りに反射像をまっすぐ下に映したのでは、不自然になるがゆえの対策なので、原画の再現にはならなくてもやむをえないでしょう。 また、鏡を傾ける時は、手前(頭側)を高くすることになるでしょうから、あんまり見やすくはならないかもしれません。 それでも、象と白鳥の両方の状態を、同時に見ることはできるようになるはずなので、試みる価値はあるのではないでしょうか。


<その2>
『唇ソファー』に掛けてメモを取っていたら、巡回に来られた警備員さんが、「それボールペンじゃないですよね?  あ、シャープならいいです」といって出て行かれました。 美術館内では鉛筆しか使わない、というのは常識的なマナーであることは、私も承知しており、諸橋近代美術館の入館規約(?)にも明記されているので、現在は私もシャープペンシルを持参するようにしていますが(ということは?)、そもそもこのルールがどうしてできたかを考えると、昔、万年筆が主流だった時代に、昔の万年筆はインク漏れ(それも噴き出す!)がけっこう起きたので、作品に飛んだりしたらマズイ、ということからかと思われます。 でも現在は、万年筆を使う人なんてほとんどいないし(そうでもない?)、万年筆自体も改良されて、インクが噴き出したりはまずしないはずだし、主流のボールペンだったら、なおさらそんなことはないはずなので、もうそろそろ、こんなルールは撤廃してもよさそうな気がするのですが・・・。
もちろん、ボールペンを禁じられたからといって、別に困ったりもしないのですが、なんか過去の遺物が、いまだに幅を利かせているように感じられるのは、私だけでしょうか。 みなさんはどう思われますか?
(廃止の実現には、他館とも提携して、全国規模(世界規模?)で実施する必要があるでしょう。 でないと、作品の貸借時に問題になるでしょうから)


<その3>
帰りがけにミュージアム・ショップに寄ったら、とんでもないものを見つけてしまいました。 それは絵ハガキです。
2007年に、名古屋市美術館で『創造する多面体』展を見た際、ミュージアム・ショップで怪しげな絵ハガキを見つけたので、問い合わせの投書をしたけれども、返答がなかった旨を書き込みしたのですが、覚えていらっしゃるでしょうか(書き込みに対しても、反響はなかったけど)。 実はその絵ハガキが、諸橋近代美術館でも売られていたのです!  これにはびっくりしてしまいました。
この絵ハガキのことは、別件との絡みで、当時私は諸橋近代美術館にも報告しております。 それも口頭だけではなく、ちゃんと文書(別件に関するレポート内)でも。 だから、ご存知ないはずはないのですが、それが売られていたとなると、理由はいくつか考えられます。

① 絵ハガキの作品について調べた結果、問題ない作品(つまりダリの真作)であることがわかった。
② 作品については調べていないが、絵ハガキの販売くらいなら問題ないと判断した。
③ この絵ハガキが私が報告したものであることに、気付かなかった。
④ 私の報告を完全に忘れていた。

当日は学芸員さんが全員お休みとのことで、確かめることはできませんでしたが、ショップの店員さんの話だと、1年ほど前に2種類仕入れたとのこと。 私が見つけた時は、1種類しか確認できなかったので、もう一方は売り切れたのでしょう。
私は、名古屋市美術館であれば、ダリの専門館ではないので、真贋が不明確な作品の絵ハガキを扱っていても、しょうがないとは思いますが、諸橋近代美術館はダリの美術館ですからね。 理由が①だったらいいのですが、それ以外だったら、もちっと注意していただきたいような・・・。
この作品は、絵ハガキの版権表記からは、Museum Perrot-Moore の収蔵品で、だとすると元ダリ秘書であるピーター・ムーア大佐の所有品と考えられるのですが、ムーア大佐はすでに亡くなっており、私が直接メールでabeさまに伺ったところでは、Museum Perrot-Moore も閉館してすでにないとのことですので、実物は今はどこにあるのか。 この作品について調べる手掛かりは、もう絶たれてしまっているのでしょうか。



本件については、以上で終わらせていただきます。 そいぢゃ。

 
 
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