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お久しぶりでした。abeです。
私も翻訳時に訳者の主観が入るのは避けられないと思います。文化を背景に成り立っている言語を100%翻訳出来るわけが無いとも思います。また、商品として出版するために翻訳する場合には出版社の意図する販売戦略に沿った翻訳を求められるかもしれません。
翻訳者が意図しないで誤訳をすることだってあります。しかしながらその誤訳の方が受け入れやすいと、誤訳のままで定着する場合も多々ありますよね。(いわゆる「美しい誤訳」)
私が原文よりも翻訳の方がすばらしいと感じているものがあります。それは宇野利泰氏がレイ・ブラッドベリの短編集「the October Country」を「十月はたそがれの国」と訳したものです。(創元推理文庫)
ちなみに、我が家にあるカフカの「変身」の翻訳を見ると以下のとおりでした。
高橋義孝氏「巨大な虫」(新潮文庫)
川崎芳隆氏「ばかでかい毒虫」(旺文社文庫)
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